第五回 記事  大学とマンガ図書館

2001年、日本マンガ学会(事務局・京都市)が設立され、06年には京都精華大に日本初のマンガ学部ができた。これらの動きから、学問や研究という観点から漫画の収集・保存の必要性が指摘されるようになった。列挙すると、マンガは消滅の危機にある文化…

第四回 記事  漫画図書館の厳しい現実

「漫画の収集・保存なら国立の国会図書館がある。心配ないよ」。そんな言葉をよくかけられる。法律上は確かに、出版物の発行者は同館にすべて納本する義務がある。だが、みんなが決まりを守ってきたわけではない。蔵書数は日本一だが、戦後間もない頃の赤本…

第三回 記事 根強い偏見−漫画読むバカ・読まぬバカ」

本文「 根強い偏見−漫画読むバカ・読まぬバカ」 「子どもの頃に夢中だった漫画をまた読みたい」「あの物語の結末は」「研究対象として読み直したいので作品を探して」。私のもとには漫画に関する色んな依頼が飛び込んでくる。 自称「古本漫画探偵」としては…

講演会「ゲゲゲのマンガ道」は今ひとつ

10月10日、鶴屋デパート東館6階で開催された古書展で私の講演会があった。去年も講演会をしたがその時のテーマは「マンガと共に60年ー戦後漫画私史」で参加者は16名だったが結構盛り上がった。今年のテーマは「ゲゲゲのマンガ道」。同様の内容で近代文学館で…

第二回 「ゲゲゲの危機/原本希少化、価格高騰で問題も」

「ゲゲゲの危機/原本希少化、価格高騰で問題も」 この半年は水木しげる一色だった。理由はもちろん、水木夫妻を描いたNHKドラマ「ゲゲゲの女房」。水木マンガと共に生きてきた私はとりこになり、すべて録画して1日最低2回は見て、関連書籍もそろえた。…

マンガが危ない!連載第1回 2010.10,02

熊本市の鶴屋百貨店で毎年開かれてきた「古書籍即売展」の40周年に合わせ、昨秋、講演会をした。題は「マンガと共に六十年戦後漫画私史」。漫画と育ち、漫画界の出来事をリアルタイムで経験し、還暦を過ぎてもその魔力から離れられない。自他ともに認め…

熊本マンガミュージアムプロジェクト会議

近代文学館での「ゲゲゲのマンガ展」に参加してくれたマンガ好きのメンバーで熊本マンガミュージアムプロジェクトが立ち上がった。参加者は近代文学館館長、同館スタッフ、県庁秘書課、県地域事務所員、熊大教員、ワンピースパーク設立委員会、県産業技術セ…

マンガ三昧の今年の夏!

今年の夏はこれまでにないほど充実した夏だった。 まず7月31日から8月の2日まで山口県の周防大島で期間限定のマンガ図書館に参加。ここで元石森章太郎のアシスタントだった平賀稔さん、北九州のあずまんが代表の伊藤さん、石森ファンクラブの千鳥さん、それ…

水木展5日目。客足が一向に衰えない

水木展5日目。客足が一向に衰えない。NHKのニュースが九州ネットで流されたおかげで、福岡、宮崎からの来館者があり、遠くは東京、沖縄から来た人もいた。会場での説明会、講演会の時にはスペースが足らないほどで、駐車場はパンク寸前、警備の人も文学館の…

熊本近代文学館のHPより企画展の案内文

熊本近代文学館のHPに載せられている案内が間もなく消えるのでコピペしておきます。熊本近代文学館企画展 戦後マンガ文化をささえた貸本屋 〜マンガ家水木しげるの時代〜 1 主催 熊本近代文学館2 期間 平成22年8月25日(水)〜平成22年9月2日(木…

貸本屋の世界を楽しむ企画展(RKKのニュースから)

水木展のテレビニュースヲ紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー貸本屋の世界を楽しむ企画展 (熊本放送 2010年8月25日 )漫画家水木しげるをはじめ戦後マンガ文化を支えた貸本屋の世界をたのしむ企画展が熊本近代文学館ではじまりました。 …

水木しげる展オープン

水木しげる展は本日8月25日にオープン。開会と同時に講演会が始まった。テーマは「貸本屋と貸本漫画は戦後漫画史の原点」。 http://www.library.pref.kumamoto.jp/ 参加者は約40名、私と同じ団塊世代がほとんで、貸本屋体験を共有する人が多く、余計な説明が…

熊本県立近代文学館で水木貸本漫画の講演会・展示会

突然降って沸いたような話が飛び込んでくる。とにかく時間がない。とりあえずということで書き上げた企画書を紹介する。(まだ最終確定ではありません)テーマ 「戦後漫画文化をささえた貸本屋と漫画家水木しげるの時代」 期間:9月25日〜9月2日 場所:県立…

8月の予定目白押し!キララ開店休業か

随分長い間ブログが書けなかった。夏の講習会もひと段落したのでこれまでの近況報告をすこし。 7月末から8月2日まで瀬戸内海の周防大島に出かけてきた、そこで行われたマンガの「漫画にふれよう」・「漫画を描こう」というかっ地コピーで開かれたのんた大島☆…

地元紙の記事紹介

トモさんの読みながら書く=日本の漫画文化は衰退期? 2010.05.26 夕刊 夕読 (全890字) 熊本市黒髪6丁目に「キララ文庫」という漫画専門の古本屋があり、そこの主人、橋本博氏は小学校からずっと一度も漫画を手放さずに、もうとにかく集めることに命をかけ…

「マンガと共に60年―戦後漫画私論」講演録完成

去年の11月に鶴屋デパートであった「熊本県古書籍即売会40周年記念講演会」の講演録がこのほど完成した。 そうたる講演者の中に紛れ込んで漫画の話をしたのだが、改めて読み返してみると赤面しそうなことばかり喋っていたようだ。ところが世の中はわからな…

日本マンガ学会九州マンガ交流部会 第17回例会のお知らせ

ギリギリのお知らせで申し訳ありませんが。下記のとおりマンガ学会を熊本で行いますのでお時間のある方は是非ご参加下さい。 当日は山野さんののマンガ、私の講演録{マンガと共に60年}も販売いたします。滅多に聞けないマンガ家によるまんが業界の裏話が聞…

サンデー・マガジン50周年記念グッズの悲惨な末路

昨年はサンデー・マガジン50周年を記念して様々なグッズが発売された。なかでもセブンイレブン限定の商品は、その数、アイデア、デザインともによく出来ていたのでイベント中は市内のコンビニを毎日のように回って、グッズを集めたものだ。 そこで今回のデ…

鶴屋夏の古書市 昭和レトロフェアのお知らせ

5月6日より18日まで鶴屋夏の古書市 昭和レトロフェアが開催中です。 下記のとおり今回は初めて出品目録を出しました。お時間のある方は鶴屋東館6階催事場に是非ご来館を! 今のところ売り上げは毎日よかったり悪かったりの繰り返し。次の私の店番は16日の日…

週刊少年チャンピオン40th 創刊40周年記念特別編

週刊少年チャンピオン40th 創刊40周年記念特別編集を入手。昨年四〇周年を記念して連載された「創刊40周年記念名作読切シリーズ」。 かつての名作が全て新作で読めるとあってチャンピオンが発売されるたびに買っていたが 買い逃がしもいくつかあった。週刊少…

書店で見つけた水木、藤子特集雑誌

「ゲゲゲの女房」オンエア以来火がついた水木しげるブームにあおられて、 雑誌の特集が目に付く。 最近本屋で見たのがこれ、なかなかの力作記事が揃っているぞ。 こういう雑誌は買い逃がすと後が大変なのでコマメに書店をチェック! 。Pen ( ペン ) 2010年 5…

朝日朝刊にマンガ展の全面広告・・ちょっとやりすぎかも

26日の朝日新聞を開いてみるとそこには衝撃の紙面が・・ 前面見開き2ページ、宣伝文句は一切なし 紙面一杯にバガボンドに出てくる宮本武蔵の少年時代の画と 巌流島を思い起こさせる海岸の背景だけが広がっている。http://natalie.mu/comic/news/31072最近マ…

トキワ荘の青春のDVD

トキワ荘の青春のDVDをゲット。正直言って見続けるのがつらかった。 これまでトキワ荘の映像化は NHKで河島英五がテラさん役をやったものがよくできていたが それと比べるとかなり異質の作品という印象だった。トキワ荘の青春 [DVD]出版社/メーカー: V…

週刊現代の特集「本と本屋がなくなる日」

今週号の週刊現代の特集「本と本屋がなくなる日」は衝撃的!!http://www.zassi.net/mag_index.php?id=230202X年、めっきり数が減った本屋は 古き活字文化を愛する一部好事家の集う場所となっていた。 普通の人は本が読みたければ、電子ブックリーダーで…

20日会の戦果報告

交換会、20日会の戦果報告小松崎茂が巻頭口絵を描いている「科学大観」全巻セット 1960〜70年代の「家の光」 雑誌リュウ、戦前の春陽堂文庫フリ(オークション)で何でも詰め合わせの10箱。逃がした魚→上村一夫のサイン入り歌画集(函入り)ク、クヤシイ・・…

めくる日々運用開始 新番組「怪物くん」

お待たせしました! キララ文庫のブログ「めくる日々」の書き込みを始めます。 これまできららのHP、ミクシィなどで日記を分散して書いていましたが これからはここのまとめてアップしていきます。 ところで新番組「怪物くん」見ました?なぜ今頃「怪物く…

創刊50周年記念「少年サンデー創刊号トリビュート号」

今週号の少年サンデーの表紙を見てぶっ飛んだ。 なんとあの懐かしの創刊号と同じデザインではないか。 でもよく見ると創刊号では長島選手に子供が内緒話をしているシーンだったが、 今週号は松坂投手になっている。 表紙の下には創刊号トリビュート号の文字…