マンガ三昧の今年の夏!

今年の夏はこれまでにないほど充実した夏だった。
まず7月31日から8月の2日まで山口県周防大島で期間限定のマンガ図書館に参加。ここで元石森章太郎のアシスタントだった平賀稔さん、北九州のあずまんが代表の伊藤さん、石森ファンクラブの千鳥さん、それに今回の企画を立てた田中章子さんと出会い、非常に密度の濃いマンガ合宿を楽しんだ。その後、大島のはずれにある沖家室島に民俗学調査に行ったことも忘れられない思い出だ。
 
 8月25日から9月2日までは熊本近代文学館で「ゲゲゲの水木展」を開催。企画からオープンまでわずか1週間しかなく、予算も限りなくゼロに近いという状況でスタートしたが、蓋を開けてみると8日間で入館者は5000人突破、「文学館がマンガに席巻された」という新聞の見出しが踊っていたのが印象的だった。
 
じつは8月の終わりには神戸と大阪の水木展に行くつもりだったが、文学館のほうに貼り付けとなり残念ながら断念。九月の初めには長崎で「サンデー・マガジンのDNA]という展示会に行くことも予定していたがこれも諦めざるをえなかった。それでも自分が企画して、資料を提供し、説明会も自分でやれたことは今後の自分の人生設計に大いにプラスとなることだろう。
 
ゲゲゲ絡みで8月30日にはロータリークラブで講演会、9月8日には志成館高校で「マンガノチカラ」の総合学習と続き、これからはマンガミュージアム作りにのためのプロジェクトチームも立ち上げの予定だ。なんだか急に色んなことが回り始めたようだ。

そんな過密なスケジュールの合間を縫って、9月4,5,6日には夏の恒例の天草湯島行きを決行!マンガを読みながら島でボーっとしながら時間を過ごすという行事も今年で8回目。ところが湯島の小中学校が2年後に廃校になるというニュース画飛び込んできたものだから、ここにマンガ図書館を作ろうという話になり、結局は無為な時間を過ごすことはできなかった。それでもやはり海の力偉大で、蓄積していた疲労はすっかり解消されたようだ。

あんなにうるさかった蝉の声もぱったりと途絶え、代わってコオロギの声がコロコロと響いてくる。こうして最高の猛暑を記録した今年の夏も終っていく。また来年まで、夏よさらば!