2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第1回原稿 マンガが危ない

熊本市の鶴屋百貨店で毎年開かれてきた「古書籍即売展」の40周年に合わせ、昨秋、講演会を行った。題は「マンガと共に60年−戦後漫画私史」。漫画と育ち、漫画界の出来事をリアルタイムで経験し、還暦を過ぎてもその魔力から離れられない。自他ともに認め…

第五回 記事  大学とマンガ図書館

2001年、日本マンガ学会(事務局・京都市)が設立され、06年には京都精華大に日本初のマンガ学部ができた。これらの動きから、学問や研究という観点から漫画の収集・保存の必要性が指摘されるようになった。列挙すると、マンガは消滅の危機にある文化…

第四回 記事  漫画図書館の厳しい現実

「漫画の収集・保存なら国立の国会図書館がある。心配ないよ」。そんな言葉をよくかけられる。法律上は確かに、出版物の発行者は同館にすべて納本する義務がある。だが、みんなが決まりを守ってきたわけではない。蔵書数は日本一だが、戦後間もない頃の赤本…

第三回 記事 根強い偏見−漫画読むバカ・読まぬバカ」

本文「 根強い偏見−漫画読むバカ・読まぬバカ」 「子どもの頃に夢中だった漫画をまた読みたい」「あの物語の結末は」「研究対象として読み直したいので作品を探して」。私のもとには漫画に関する色んな依頼が飛び込んでくる。 自称「古本漫画探偵」としては…

講演会「ゲゲゲのマンガ道」は今ひとつ

10月10日、鶴屋デパート東館6階で開催された古書展で私の講演会があった。去年も講演会をしたがその時のテーマは「マンガと共に60年ー戦後漫画私史」で参加者は16名だったが結構盛り上がった。今年のテーマは「ゲゲゲのマンガ道」。同様の内容で近代文学館で…

第二回 「ゲゲゲの危機/原本希少化、価格高騰で問題も」

「ゲゲゲの危機/原本希少化、価格高騰で問題も」 この半年は水木しげる一色だった。理由はもちろん、水木夫妻を描いたNHKドラマ「ゲゲゲの女房」。水木マンガと共に生きてきた私はとりこになり、すべて録画して1日最低2回は見て、関連書籍もそろえた。…

マンガが危ない!連載第1回 2010.10,02

熊本市の鶴屋百貨店で毎年開かれてきた「古書籍即売展」の40周年に合わせ、昨秋、講演会をした。題は「マンガと共に六十年戦後漫画私史」。漫画と育ち、漫画界の出来事をリアルタイムで経験し、還暦を過ぎてもその魔力から離れられない。自他ともに認め…

熊本マンガミュージアムプロジェクト会議

近代文学館での「ゲゲゲのマンガ展」に参加してくれたマンガ好きのメンバーで熊本マンガミュージアムプロジェクトが立ち上がった。参加者は近代文学館館長、同館スタッフ、県庁秘書課、県地域事務所員、熊大教員、ワンピースパーク設立委員会、県産業技術セ…