2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

砂漠の中にぽつんとたたずむキララ文庫

店も開店してそろそろ4半世紀になる。開店当時に生まれた子供が漫画を読む年令になって店に通い始め、やがて漫画を卒業して社会に出て行く。しばらくして結婚し子供が来て今度はその子供が店に出入りする・・そんな時間が何度も繰り返しこの店では過ぎていっ…

第九回 原稿   変わり行く古本屋業界

熊本大学の近くでマンガ専門の古本屋を初めて間もなく4半世紀が過ぎようとしている。この間、マンガ業界にも古本屋業界にも様々なことがあった。古本屋によく足を運んだことがある人なら気がついていると思うが、最近は個人経営の古本屋がめっきり少なくなっ…

第8回 原稿  熊本マンガミュージアムプロジェクト

本業は漫画の古本屋だが、くまもと・市民オンブズマン代表として、行政の不正な公金支出などをチェックする活動も続けてきた。だが正直なところ、告発ばかりをやっていたのでは疲れてしまう。 そこで最近は、行政への提言活動も行っている。その一つが、漫画…

朝日新聞「声」投稿 テーマ「古本屋」 11月4日 朝日新聞九州版掲載

中学生の頃、「将来やりたい仕事は何なの」聞かれたことがある。「貸本屋さんか古本屋さん」と答えたときの母親の落ち込んだような顔を今でもよく思い出す。もともと体が弱かった私は絵本、文学全集、学習雑誌を好きなだけ買ってもらっていた。でも本当に読…

第7回記事

【本文】「漫画のデジタル化」 電子化でコンテンツの保存整理を 深刻な不況から抜け出すため、ある出版社がこんな構想を立てた。採算の取れない雑誌の廃刊▽ネット配信に特化した新雑誌の創刊▽漫画専用の電子端末を開発▽作品中にスポンサーの商品を登場させて…

日本マンガ学会 九州マンガ交流部会のご案内

日本マンガ学会 九州マンガ交流部会 第19回例会 日時: 11月13日(土) 14:00〜16:30 場所: 熊本大学 全学教育棟 E203教室(入場無料) (下記の「熊本大学 キャンパスマップ」黒髪北地区の17番の建物です。) http://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou…

アニメ「ヤマト」のプロデューサー、海で転落死

思えばヤマトも色々ありました。初回放送の視聴率の低迷、劇場版上映をきっかけにして起きたヤマト現象、オールナイトニッポンを貸しきってのヤマト特集、アニメ雑誌アウト、アニメージュのヤマト特集、ブルーノアの失敗、ヤマトファイナルに対するファンの…

第6回 記事

昨夏の政権交代で残念だったのは、「国立メディア芸術総合センター」(アニメの殿堂)構想の頓挫だ。漫画やアニメなどの資料収集や展示、情報発信の場となる予定だったが、「ハコモノ事業」と批判され、中止になった。建物は なくてもいいが、漫画コンテンツ…

宇土貸本店、20年ぶりの訪問

今から20年前、阿蘇に2軒の貸本屋があった。店の名前は両方とも「宇土貸本店」、ご主人が宮地の店を、奥さんが内牧で店を切り盛りし、そこの売り上げで4人の子供を大学に通わせたというのだから大変な苦労があったに違いない。戦後間もなく開業。当時は娯楽…