「森崎書店の日々」感想

待ちに待った映画「森崎書店の日々」を見に行く。
画面にあふれる古本屋の日常、ゆったりとした時の流れ、忙しさ流されてこんな時間を持つことをすっかり忘れていた。
いままで一度も古本屋に行ったことがない主人公がうらやましい。待っているのはこれまで出合ったことがない本ばかり。自分はもうたくさんの本を見てきたし、古本屋にも随分通ったのでこれから出会える本はもうあんまり残っていないような気がするのだ。
それから初めて自分が値付けした本が「どうか売れますように・・」と祈るように本棚に納めるシーンがあった。今ではもうすっかり流れ作業になってしまった本の値付けだが、昔は確かにあんなに真剣に本と取り組んでいたっけなあ。

最後のところで「古本屋は価値のある本を売ることではなく、価値を自分で作り出すことが一番楽しい」と言っていた。全くそのとおりと思う。これからの古本屋つくりに大いに刺激となった映画だった。やっぱり映画っていいモンですねえ!

下記参照
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17119/