ガンバレ!若者達、マンガはまたこれからドンドン届けるよ!

東日本大震災の被災者に私たちマンガミュージアムプロジェクトとして何かできないかとこの間ずっと考えてきた。もう少し現地が落ち着いてきたら、マンガを満載した「移動マンガ配給車」を手配して現地に赴くことも考えている。プロジェクトに関わっている自治体が現地との折衝をして、必要な機材も用意してくれそうなので、ミュージアムとしてはとにかく本を集めることに集中してチャンスを待つ計画だ。
ところで原発関連の避難所から相馬市の高校生が10人熊本にやってきた。熊本からボランティアとして福島入りしていた若者が連れてきた高校生は、予想に反してとても明るく、元気にあふれていた。
地震津波災害に被災したうえに、原発事故のせいでで長引く避難生活、身も心もボロボロになっているお年寄りや親たち。そんな彼らが元気と笑顔を取り戻すために必要なものを求めて高校生達は各地に散っていった。そんな高校生のミッションをサポートしようと、熊本では大量のマンガ、DVD、CD、ゲームなどをもって帰ってもらうことにしたのだ。
お年寄りには静かな曲がいいだろうということで、予備校の同僚が日本フィルのCDを中心に自分の大切なコレクションをすぐに送ってくれた。指揮者の小林健一郎氏もいわき市の出身だということで、日本フィルの演奏が避難所でCD演奏されても著作権がラミで問題になることがない様手配してくれたそうだ。
キララ文庫からも元気が出てくる漫画本のセットをあるだけ提供、そのほかワンピースやバガボンド、映画のDVDも集まった。これらはまたボランティアの手で現地に運ばれ、各避難所の間をぐるぐる回されることになっている。
アニメでルフィの声をやっている声優の田中真弓さんも高校生を直接電話で励ましてくれていた。温泉にも入って元気を取り戻した高校生達は再び避難所生活に戻る。彼らのミッションに私たちは少しは応えることができただろうか。

ガンバレ!若者達、マンガはまたこれからドンドン届けるよ!