本たちの悲痛な叫びが聞こえる

予備校業務も一区切りついたので4日前から本格的に本の整理作業に取り掛かっている。これまで25年のキララ文庫の蓄積というか澱(おり)のような沈殿物が各所にたまっていて片付けは容易ではない。
倉庫として学生アパートを4部屋借り切っているが、ここも稼動している部分よりも凍結している部分のほうが多い。特に押入れは、本の重みで仕切り板が抜けて斜めになったままその上に本が積み重なってしまっている。少しずつ本を取り除いていくしかないが、下手をすれば一気にバランスが崩れ、取り返しのつかないことにもなりかねないので、作業は慎重を要する。
さらに問題なのは、部屋に入りきれずに外に積み上げているダンボール箱の山。ブルーシートをかけてはあるが、隙間からどうしても水分が入り込み、カビが生えてしまったものもある。一番下に積んであった箱には1960〜70年代のマンガが入っていたが、これもカビとシロアリにやられてしまっていた。ジョージ秋山の「ほらふきドンドン」藤子不二雄の「バケルくん」、初期サンコミが被害にあったのを見て茫然自失。一刻も早くこの野積み状態から抜け出さなくてはいけない。「助けてー、水が、虫が、ネズミがゴキブリが、カビが・・・」という本たちの悲痛な叫びが聞こえてくる。
とりあえずはマンガ雑誌を一まとめにして違う場所に移動すること。2月半ばまでにはめどをつけなきゃ、このままじゃ本たちから復讐されそうだ。