この一年の最大の収穫

今年も間もなく終わり。色々あった一年だが最大の収穫は熊本マンガミュージアムが設立に向けて少しずつ動き出したことだ。キッカケは去年の古書即売会で「マンガと共に60年」という講演が文字になったこと。その本を読んだ近代文学館の館長が今年の夏に文学館で「ゲゲゲの貸本展」をやりませんかと提案してくれたのが話しの始まりだ。その頃議会でもマンガによる町おこしが話題になっていたこともあり、高校の同級生が知り合いの県職員を紹介してくれた。文学館で水木しげるの講演をやった時に、今度はその職員の人が「ワンピースで町おこし」をやろうという人を紹介。そこでみんなでいちど集まってミュージアムの話をしようということになり、マンガ学会のメンバー、県庁職員、町おこしグループ、文学館職員、同級生らを交えてはじめての会合を持ったのが9月。
一連の動きに興味を持ってくれた朝日新聞からミュージアム構想について連載でコラムを書いてみませんかという申し出があり、10月から12月まで毎週計10回色んな角度からミュージアム設立を呼びかけたのも功を奏したようだ。
それを受けて県議会議員自治体職員から話を聞きたいというオファーが相次ぐ。話を重ねるうち、非常に積極的な反応が返ってきて、先月末にはさらに本の保管場所まで提供してもよいという自治体も出てきてくれた。
東京の方からも、学会、ミュージアム関係者から協力を得ることができ、話は膨らむ一方だ。熊本大学でそれまでやってきたMAG会議をミュージアムプロジェクト会議に変更して、これまで三回会議を重ねてきた。
色んな人の手助けや縁が結びついてこれまでのところ話がとんとん拍子に進んでいる。ちょっと恐いくらいだが、このチャンスを逃さず一気に実現に向けて進めたいと考えている。